2025年度よりコープみらい社会活動財団の理事長に就任いたしました河田喜一と申します。当財団は、コープみらいのビジョンの実現に寄与することを目的に2015年6月に設立され、コープみらいの社会活動を推進する事業を進め、今年で10周年を迎えることができました。この間、多くの組合員の皆様をはじめ、行政・諸団体の皆様のご理解とご協力をいただき、着実に事業を広げることができました。心より感謝申し上げます。
コープみらい社会活動財団の事業の柱は、「ひとり親家庭の高校生への返済不要の奨学金給付事業」(以下奨学金給付事業)と「社会貢献活動助成事業」です。
2018年度から始まった奨学金給付事業は、2025年度には3学年合計で1,724人の奨学生に給付を行うなど大きく発展してきました。この奨学金給付事業の財源は組合員による「奨学金応援サポーター」の募金で賄われており、応援サポーターは2025年度に30,000人を超える規模となり、組合員同志のたすけあいの輪が広がっています。また、昨年度末にはじめてコープデリ宅配にて行った「奨学金応援ポイント募金」では、2,940万円を超える募金が集まりました。おかげさまで、昨年度は募金総額が1億7,700万円を超え、今年度も700人の奨学生を採用することができました。
組合員の皆様の温かいお気持ちに感謝申し上げるとともに、引き続きたすけあいの輪を広げ、奨学金給付事業の拡充を図りたいと考えております。
「社会貢献活動助成事業」はこの11年間で711団体に約8,000万円を超える助成を行うなど、大きな広がりをつくることができました。
地域での様々な課題に知恵と力を出し合いながら多くの団体が活動されています。その取り組みにコープみらいとして応援できること、また地域の団体が出会い、交流し合い、連携・協同の輪が広がっていることを嬉しく思っております。
2025年は国連が定めた「国際協同組合年」です。スローガンである「協同組合はよりよい世界を築きます」という言葉を胸に、引き続き「誰ひとり取り残さない社会」の実現に向けて、「人と人とのたすけあい」という協同組合の考えにもとづき、組合員や地域の皆様と社会的課題の解決に取り組んでまいります。
一般財団法人コープみらい社会活動財団
理事長 河田喜一