ごあいさつ

永井理事長の写真

コープみらい社会活動財団は、コープみらいのビジョン「食卓を笑顔に、地域を豊かに」の実現に寄与することを目的に2015年6月に設立され、今年で9年目を迎えることができました。
これは多くの組合員の皆様や地域の皆様のご理解とご協力によるもので、心より感謝申し上げます。

この5月に新型コロナウイルスの分類が「2類」から「5類」に変更になり、普段の生活に戻りつつありますが、コロナの長期化は国民生活に大きな影響を与えました。さらに、昨年からの相次ぐ物価上昇による家計への圧迫が加わり、国民とりわけ「社会的弱者」が地域の中でより困難な状況におかれています。
 このような中、コープみらいは、引き続き食のインフラとしての社会的役割を果たしていくとともに、地域の皆様と協力しながら、「地域の困りごと」の解決に努めていきたいと考えています。

財団の事業の柱である、2018年度から始まった「ひとり親家庭の高校生への返済不要の奨学金給付事業」(以下奨学金事業)は、今年の春に第3期生292人の卒業生を送り出すことができました。
奨学金給付事業を支えていただいている「奨学金応援サポーター」は25,000人となり、年間の募金額は1億2千万円を超えるなど、たすけあいの輪は大きく広がってきています。このことを踏まえ、2023年の奨学生は前年の600人を上回る670人を採用し、奨学生の合計は1,410人となりました。
組合員の皆様の温かい「たすけあい」の気持ちに感謝申し上げますとともに、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

もうひとつの事業の柱の「社会貢献活動助成事業」は「くらしと地域づくり助成」として2022年度は、地域の課題解決に取り組んでいる56団体に約990万円の助成を行いました。

さらに、コープみらいの社会貢献の取り組みとして、生活困窮者へのお米の寄贈を2022年3月より、1年間で205トン(5キロ袋で4万袋)のお米をフードバンクや社会福祉協議会に寄贈しました。
このお米の寄贈は2023年度も継続して実施しています。

相次ぐ物価上昇や平和への危機など、世の中の先行きは不透明な状況ですが、コープみらい財団は、多くの組合員や地域の皆様のご理解とご協力をいただきながら、地域で起きている様々な「課題」の解決のために、また、「SDGs」が掲げている「誰一人取り残さない」世界の実現を目指して一層の役割を果たしてまいります。
引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

一般財団法人コープみらい社会活動財団
理事長 永井伸二郎