活動報告

食の安全・安心と食育活動、環境保全、高齢者福祉、児童・青少年福祉及び被災地(者)支援に関する諸活動並びにそれらの活動への助成等の事業を行い、「食卓を笑顔に、地域を豊かに」することに寄与していきます。

2019年07月08日

「くらしと協同の研究所」の総会記念シンポジウムで奨学金給付事業を財団理事長が報告

7月6日、協同組合の研究を行う「くらしと協同の研究所」の第27回総会記念シンポジウム「“見えない”格差・困窮・貧困と日本経済を考える」が開催され、コープみらい社会活動財団の永井理事長が奨学金給付事業を奨学金サポーターや奨学生の声などとともに報告し、会場からは、「話を聞いて感動した」と感想が寄せられました。
今回のシンポジウムでは、生協をはじめ、障がい者介護、労働組合、商工会、こども食堂の関係者が取り組んでいる事例や現状の課題などを報告し、同時に行われたパネルディスカッションでは、それぞれの団体が垣根を越え、格差や貧困問題に取り組む必要性や地域とのつながりの大切さなどが話し合われました。

奨学金給付事業を報告する永井財団理事長

奨学金給付事業を報告する永井財団理事長

生協や大学などの関係者約180人が全国から集まった

生協や大学などの関係者約180人が全国から集まった

2017年09月08日

9月7日(木)「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」学習会 開催報告

1.報告

2017年9月7日(木)、千葉市民会館小ホールにて、大内裕和教授を講師にお招きして「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」をテーマに奨学金学習会を行い、約120名が参加しました。大内先生のお話を通して、奨学金問題は社会全体の課題であることを考えるきっかけとなりました。
併せてコープみらい財団小林理事長より、コープみらい財団奨学金給付事業について報告し、コープみらいの取り組みを知っていただく場ともなりました。

2.実施概要

  1.  日時
  2. 2017年9月7日(木)10時30分~12時45分

  3.  場所
  4. 千葉市民会館 小ホール

  5.  講師
  6. 大内裕和(中京大学国際教養学部 教授)/小林新治(コープみらい社会活動財団 理事長)

  7.  参加
  8. 一般参加申込19名(申込は24名)、ブロック委員85名、組合員理事・役職員18名、コープさっぽろ1名、計123名

  9.  主催
  10. コープみらい社会活動財団/コープみらい千葉県本部参加とネットワーク推進室

3.学習会の概要

  1. 大内先生より、奨学金制度の歴史と制度、大学生の半数以上が高額の奨学金を利用し、その返済が人生に影響を及ぼしている現状、奨学金制度の問題点と改善の提案、利用者へのアドバイスなどをわかりやすくご講演いただきました。
  2. 講演後、会場からは「奨学金の財源としての寄付や税金の問題」「2018年度の給付型奨学金導入をめぐっての課題」など質問が多数出され、先生に丁寧に回答していただきました。
  3. コープみらい財団小林理事長より、「コープみらい財団奨学金給付事業」を開始する目的や内容についてお話いだき、奨学金制度への理解を深め、地域へ協力を広める必要性を学びました。
  4. 会場ロビーでは、大内先生の著書を販売。合計41冊の利用がありました。
  5. コープみらい広報でプレスリリースを実施した結果、9月6日付け毎日新聞に事前告知記事が掲載されました。当日は千葉日報の取材があり、9月9日付けの同紙に記事が掲載されました。

4.参加者アンケートから

  • アルバイトの雇用状況が最悪なのにも関わらず、辞めない理由のひとつに貧困や奨学金問題が関わってくるのかと驚いた。若者を負の連鎖に引きずりこむ社会の仕組みを改善していくために、声をあげ行動に移すことを訴えていきたい。
  • わが家の3人の子ども(30代)は全員奨学金を借りて大学院を卒業し、現在月に4~5万返済中。長男は結婚しているが子どもは作っておらず、まさに身につまされる話。とにかく早急に国になんとかしてもらいたい。
  • 1口100円からのサポーター募金は、応援・参加しやすい取り組みだと思う。
  • 組合員がサポーターになるのは協同組合の理念に通じると思います。

2017年07月14日

7月14日(金)「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」学習会 開催報告

講師:大内裕和さん

講師:大内裕和さん

1.報告

  1. 「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」をテーマに、コーププラザ新中野にて奨学金学習会を開催しました。
  2. 奨学金の歴史・制度の内容や、大学生の半数以上が奨学金を利用し、返済で困窮したりその後の人生へ影響を及ぼしている現状について、具体的な事例や数字から知ることができました。また奨学金単独の問題ではなく、学費の高騰や親の所得の減少、若年層の雇用困難など若者の格差と貧困に関わる、日本社会全体の問題であることを学びました。
  3. 新たにスタートする「奨学金給付事業」の目的や内容について理解し、地域社会の課題解決のひとつとして社会的に期待される取り組みであることをあらためて認識しました。今後の地域で理解や協力を広める活動へつながる学習会となりました。

2.開催概要

  1.  日時・会場
  2. 7月14日(金)10時30分~12時30分 コーププラザ新中野2階会議室

  3.  講師
  4. 大内裕和(中京大学国際教養学部 教授)/小林新治(コープみらい社会活動財団 理事長)

  5.  参加
  6. 一般参加申込10人、ブロック委員121人、組合員理事・役職員14人 計145人

  7.  主催
  8. コープみらい社会活動財団/コープみらい東京都本部参加とネットワーク推進室

3.アンケートより

  • 奨学金の問題が出生率や親の老後生活にまで影響していることは、驚きとともに納得しました。
  • 今現在、こんなにたくさんの人が利息付の奨学金を借りているという事実にびっくりしました。また、この問題が社会全体にかかわっていることだということを知りました。
  • 奨学金について安易に考えていました。今日お話を聞き問題が大きいことがわかりました。
  • 日本の社会制度がとてもおかしい事がよくわかりました。若い人たちが生き活きと生活できない社会はとても残念です。
  • コープみらい財団「奨学金給付事業」は小さな一歩ですがとても意義のある取り組みだと思います。組合員の力は大きいのでサポーターをたくさん集まればたくさんの高校生の助けになると思います。まずは実態を知ってもらい、伝えていきたいと思います。
  • 「出発点や条件が同じではないのに、努力が足りないですませてしまう」という言葉を重く受け止めました。
  • 高校生の体験は人生においてとても大切だと思う。本人の意思と無関係なところで希望を奪わないようささやかでも継続的な支援をすることは人材育成にもつながると思う。

2017年02月10日

2月4日(土)「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」学習会 開催報告

2017年2月4日(土)14時00分~15時30分コーププラザ浦和3階大会議室において、中京大学国際教養学部大内裕和教授を講師にお招きして、「若者の格差と貧困-奨学金問題から考える」をテーマに奨学金学習会を行いました。当日は一般申込参加11名、ブロック委員41名、組合員理事17名、役職員36名、合計105名の参加者数でした。

「若者の格差と貧困―奨学金問題から考える」をテーマに、奨学金制度の現状と歴史、上昇し続ける大学の学費と経済的困難、高卒就職の困難、大学卒業後の就職難の拡大と奨学金返済の困難、奨学金制度の問題点、奨学金制度の改善の方向。また、奨学金利用者へのアドバイス等を分かりやすくユーモアを交えて講演頂きました。
当日販売した大内先生の著書は60冊完売いたしました。

開会の挨拶をする小林財団理事長
開会の挨拶をする小林財団理事長
閉会の挨拶をする新井コープみらい理事長
閉会の挨拶をする新井コープみらい理事長
販売した著書にサインをする大内先生
販売した著書にサインをする大内先生

<参加者の感想>

  • 90分間本当に衝撃的でした。日本でのこの問題はここまで深刻だったのですね。自分でできること、私の娘からまた学校関係者の方へ伝えて参ります。
  • 今の奨学金制度の現状(実態)を分かりやすくお話してくださり、良く分かりました。全ての学生達が無利子奨学金制度で学業にはげみ、ブラックバイトなどしなくても良い社会になるよう切に願う講演でした。
  • 高校生向けの奨学金がスタートと聞いて大変誇らしく思いました。継続していけるように運用方法も組合員に向けてお知らせ下さいますようお願い致します。